目次
1. このメモについて
個人的な英語学習方法についてのメモ。 基本的に実践して一定の成果が上ったもののみを記載する。
2. 実践時の状況
2.1. 実施時の環境
- 当時学生
- 毎週英文学の教員から英文読解や英作文添削等の支援を受けられた
- 最低限の技術英語を使えるようにすることが動機であった
2.2. 学習開始時の英語力
- ほぼゼロ
- 中学英語が怪しいというレベル
- 義務教育を放棄した人間の英語力
- 定型文として This is a pen の意味がぎりぎりイメージできる
2.3. ゴール設定
- 技術英語の習得が目的であったため語彙は限定的な範囲で可とする
- スピーキングとリスニングは実用レベルに達しないことを容認する
- 辞書を引きながら最低限意味が通じる文章を書くことができる
- 辞書を引きながら技術書やインターネットの記事等の文書を読解できる
3. 用意した道具
3.1. 参考書・辞書等
3.1.1. 英文法
- 総合英語Forest
- English Grammer in Use
他に一冊中学生向の英文法書を利用していたが、タイトル等不明。 おそらく現在終売状態と思われる。
3.1.2. 単語帳
それぞれ音声CDも利用。
- 英単語ターゲットシリーズ
- 英単語ターゲット1900
- 英熟語ターゲット1000
- Duo3.0
- 速読英単語シリーズ
3.1.3. 辞書
- ジーニアス英和辞典
- CASIOのExWordに搭載された多数の英和・英英辞典
3.2. 英文教材
ラダーシリーズ以外はいずれも完読にはいたらず、英文サンプルとしての利用にとどまる。
- ラダーシリーズ
- 語彙が制限された学習用の英語書籍シリーズ
- Level1からLeval3のものを数冊
- 原文の英語書籍
- 老人と海
- Flowers for Algernon
- Jonathan Livingston seagull
- Structure and interpretation of Computer programs
4. 当時の学習方針とやったこと
4.1. 語彙の獲得
- 単語帳の見出し暗記の他に全ての例文の全単語を辞書で引く
- 採用英和辞典のジーニアス英和辞典は文法解説や例文の記載が豊富なのでそれも目を通す
- 英文書籍も全単語を辞書で引き電子辞書のブックマーク機能で周回する
- 英和辞典について頻度レベル最高のものを 「a」 から順に読む
4.2. 英文法の理解
下記の流れで進めた。
- 英文法の学習参考書について全項目に目を通す
- 理解できなくても良しとして一旦目を通す
- こういう名前のついた文法や用例があるということを頭に入れておく
- 各種参考書や英語書籍の英文について該当する文法を英文法参考書と照合する
- 英文が該当する文法を確認し意味を暗記した上で辞書や参考書の参照なしに何回か読み返す
- 解消できない不明点は理解している人に聞く
- 当時の状況では英文学の教員
- 採用している教材が読めるようになるまでこれを繰り返す
4.3. 英語教材の読解
- いわゆる精読と速読を平行して進める
- 精読は This is a pen の 「a」 にいたるまで全て辞書で引く
- 速読は意味がわからなくてもとにかく速く最後まで字面を追う
- これにはラダーシリーズのLevel1書籍を用いた
- 精読と速読は半々の割合で時間をかける
- 精読では確認した単語の意味を全て余白に書き込みする
- 他にネットニュースの印刷物や英字新聞等の読解も場当たり的に行った
4.4. 英作文
毎週日記を英語で作成。 ごく少量の英文を全て構文など参考書籍で確認の上で作文した。
英文学の教員に添削していただける環境だったので誤りやニュアンスの確認などフィードバックを受けられた。
4.5. リスニングとスピーキング
優先順位は低かったため、あまり時間をかけなかったが多少行った。
- 教材に対応する音声CDのリスニング
- 通学中等に試みたが結局実用的なレベルで聞きとりすることはできなかった
- 上記教材音声CDのシャドーイングとして発音してみた
- まともな発音はできなかった
5. 得られた成果
5.1. できるようになったこと
いずれもリーディングとタイピングによるテキストコミュニケーションのみ。
- 辞書を引きつつ技術書が読めるようになった
- インターネット上英語記事など流し見して情報を取得できるようになった
- インターネットサービスの問い合わせを英語で行えるようになった
- ところどころ英文法が崩壊している文章だが一応会話のキャッチボールが成立した
- 用件を伝えて問題解決することが日常的にできるようになった
- 英英辞典を苦労なく引けるようになった
- 英語で英語を理解する入口にたどりついた
5.2. できるようにならなかったこと
いわゆる本当の「英語が使える」という状態にはならなかった。
- リスニング及びスピーキング
- まったくと言って良いほどできなかった
- 優先順位を落として学習方法の検討も手薄だった
- もともとゴールの要件からは外れていたため計画通りではある
- 瞬発力のある英語コミュニケーション
- 英語で直接思考するところまではいたらず
- 長考して文章作成して送信後辞書を引いて返信を理解するの繰り返し
- 街で英会話が発生しても単語ベースのコミュニケーションしかとれない